こんばんは。
最近、Twitterで質問箱が流行ってるじゃないですか。
固定ファンのいる有名人や身内の中のいじられキャラはいいですけど、質問が来なくて余計に落ち込むタイプのアレ、ありそうですよね。
筆者は仕事が終わって箱を開けてみたら一桁件数たまってるくらいなのでちょうどいい感じです。
この【覇王の慧眼】記事シリーズに関するご質問もどしどしお待ちしております。
では今回の試合を見てみましょう。
A1級代表決定トーナメント、ぴぽにあ vs Sera。
今回は二人とも個人的に大好きなプレイヤーなんで、ちょっとエピソード増しで紹介します。
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1P:ぴぽにあさん。
言わずと知れたおいうリーグ設立者にして、ぷよ界屈指の愛されキャラクター。
四国出身ながらも遠征で何度もAC通をプレイしに訪れ、そのフットワークの軽さとモチベの高さ、さらにキャラクターの濃さから一瞬で人気者に。
今ネットぷよ界は、彼が主人公と言っても誰もが納得するような立ち位置のプレイヤーです。
彼が遠征に慣れ始めた頃、一回の関東遠征で筆者は彼と3度50先での連戦をしたことがあります。
1回戦目を僅差で落とし、忘れもしないその2回目の連戦。私がダブルスコア以上つけて勝った時のことです。
「まあぷよぷよやってればこういう大差もあるよw」くらいの気持ちでへらへらしながら向こう側を覗きに行くと、彼は筐体に突っ伏して男泣きしていました。
その時私は、彼を慮りながらも(ああ、これは本当にそのうち、俺はこいつに敵わなくなるなあ…)と内心感じざるを得ませんでした。
取り組みの真剣さが全く違っていたから。
結局その遠征時は、3回戦目も僅差で負けてしまいました。彼の主人公力に知らず知らずのうちに気圧されてしまったのでしょうか。
まあ、最新の連戦である第一回おいうリーグのエキシビジョンでは50-29で勝っているんですけどね。私もまた主人公だった人間なので。
それはともかく、解析に移りましょう。
ぴぽにあさんと言えば、とにかくちぎらない土台構築。
サブマリン主体をメインに、広くカバーしている土台のバリエーションは、
相手の凝視を困難にすると共に中盤のリソース有利をいち早く取ることに貢献しています。
とにかくスピードと柔軟さを兼ね備えているため、早めの攻撃もあっさりと対応されてしまいます。
どこから崩してもリカバリーする能力と、土台を土台と頭の中で固定しない発想の転換力。
慣れない相手は突破口が見当たらず大苦戦することは必至です。
乱戦への持ち込み。(27:01~)
大きく崩すことや、その残しを修復することに非常に長けているため、
普段堅実な戦い方をするタイプだと、不慣れなサイズの対応などの応用問題をバンバン出されることとなります。
リソース微差を重ねて、自分の有利な展開に持ち込み、トリッキーな形で相手に神経を使わせ、ミスを誘い勝つ。
見かけによらず狡猾な戦い方をできる男なのです。
その姿はさながら熱血ながらも時に知略を走らせる主人公。
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2P:Seraさん。
学生選手権優勝、列強争覇戦3位など、着々と実績を重ねる岡山の星。
AC、PS4、3DSと他機種に渡る活躍を見せており、その培ってきた経験値は同世代の中でも最上級クラス。
華々しく表に出ていくタイプではなくとも、堅実に積み重ねた力とバリエーションの豊かさで今後がより一層期待できるプレイヤーです。
筆者が彼と最近戦ったのは、つい先日の第二回列強争覇戦準決勝。試合が始まるまで時間があり、暫しうとうとしていた後の出来事。
10先の2セット先取で、8-10、10-8と私がなんとかイーブンに持ち込んだときの彼の一言が強烈に印象に残っています。
『少しは眠気が冷めたんじゃないですか?』
私(おうおうおうおう!!追いつかれたこの状況でその言葉を言えるのか!!そうかお前もまた熱い男なのか!!)
彼もまた、彼自身が主人公の物語を持っていて。腑抜けている私なんかを倒しても何の自慢にもならないと。そういうことなのでしょう。
私はもうそれが嬉しくて嬉しくてしょうがなくて。最終セットを10-5でボコボコにしてその勢いで覇王になりました。
多機種の特徴に精通しているSeraさんですが、特にクロニクルでは『静』の戦い方を好む印象。
しっかり2連を見てから、的確な2ダブを打ち込む。
強い形を構築し、リソースを大事に。ギリギリまで相手の動向を伺いながら、最善の手筋を選択します。
特別難しいことはせず、セオリーに忠実に。
長年の研究で良型と呼ばれている形を好み、もし対応手がなくなっても順当に無難に本体を発火します。
安定した本体火力というのは、相手にするとそれだけで嫌なもの。ランダムに潜っている皆さんならよく理解していることでしょう。
我慢強く。(19:18~)
1Pの2ダブに対し、2Pしっかり見切ってハチイチ5連での対応。
一手一手を落ち着いて対処することで、相手を自壊の道へと誘い込みます。
1Pの大きめの再対応にしっかりと本線を合わせ詰めていく。
簡単に目先の本線などという、安易な道に逸れたりはしない男。
その姿はさながら冷静沈着ながら辛抱の末の大志を抱く主人公。
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というわけで、今回は2人の主人公対決でした。
次回もお楽しみに!