りべです。
先日、パフォーマーとして世界各国を巡っている謳歌さん直々にお誘いいただき、お食事がてらお話をしてきました。
Performer Ouka Official Site|謳歌オフィシャルサイト
謳歌さんは以前Temaさんともお話しされたそうです。
さすがフリーランスで幅広く活動されてるだけあって、話の引き出しが多いのなんの。
というよりそんなビッグネームがなんでわざわざぷよらーに?って思う方もいらっしゃると思うのですが、
彼は元々ゲーマーで、ぷよぷよやMTGの上達のノウハウをパフォーマンスの世界に応用して一躍活動の幅を広げた方なんだそうです。
そこに恩義を感じているところもあるらしく、今度はe-Sportsの発展にあたってパフォーマンスの世界のノウハウをぜひ使ってほしいとのことで。
で、それっぽいブログを書いていた僕が目に留まったわけなんですね。
いろいろと具体的なノウハウの話は秘として、ここではメンタリティな気づきを何点か挙げてみます。
・世間には思いもよらないマネタイズの方法や価値がある
次回公演チケットをチョコという形で4500円で対面販売している謳歌さん。
当日は受付のおっちゃんの口にチョコを入れて入場するようです。その理由は『それだけで面白いから』。発想が奇抜ですよね。
彼曰く、「純利益を出すだけじゃなく、利益額-投資額≒0だとしてもマネタイズをする価値は大いにある」とのこと。
なんでかっていうと、自身が活動をした、その結果お金を得たという『実績』が得られるからですね。
よくよく考えたら、ぷよえ~んで行った列強争覇戦も「寄付」という名目のクラウドファンディングみたいなものだったし、例えばこの額設定がちょっと動けばマネタイズにも繋がりうる発想だったりしますよね。
今の時代、活動して価値を創出している人間には相応のリターンがあって然るべきだと考えている人も多いという風潮を感じます。
「価値ある物に対価を支払える」ということが当たり前のように回る世界を目指したいものです。
結局僕はなんだかんだ、自分で名付けた大会に、自分で称号をつけて、自分で寄付をして、自分で優勝して覇王になって、その肩書きを使っている。
以前もブログで触れましたが、これも立派な『実績』ですよね。
こうして見ると、自然とやってたことにこそエッセンスが潜んでたりするもんなんですねえ。
・志を共にする人達と活動がしたい
謳歌さんが言うには、「りべさんのブログを見てお話してみたいと思ったし、面白そうな人じゃないとコンタクトを取ろうとは思わない」だそうで。
いやーほんとブログやってて良かった。光栄です。
面白そうな人とコンタクトを取る理由として、同じコミュニティだけで固まっているとコアな話題や似たような話のループになったり、最悪、コミュニティ内の悪口大会になりかねないという点が挙がり、そこには互いに珍妙な同意を得ました。
だからこそ、色々な外の業界の話を聞いたり意見交換をして、同じ志の人と何かを作っていきたいとのこと。
ぷよ界についてもところどころ思い当たる節はあるのですが、それよりも本職の労働環境に当てはめたときに同意する部分しかありませんでした。
生活するためには我慢も必要なことだと、日々心を殺して耐えているのですが。
最近様々な知見を得るにしたがって、ちょっと働き方に関する考え方が違ってるのかもなあと思いつつあります。
確かに、僕が今一番切実に願っているのは共に語らえる「同志の存在」なのかもしれません。
・コミュニティ内だけの視点では気付けないこと
狭いコミュニティで生きていると、自分の立ち位置が大きく変動することってなかなかないのでどうしても感覚が麻痺しがちな部分があります。
僕がライセンスプロになって、チャンピオンシップで4位になって、っていうような変化も、界隈内だけで過ごしているとどんどん自覚が薄れてくる。
それは、日頃接する人間も応対も大きく変わるわけではないからです。
でも、本来周囲から見たとき、ぷよぷよのプロゲーマーっていう肩書きはめちゃくちゃ興味をそそるものなんですよね。
ぼく「ぷよぷよプロってそれだけで面白いですよ」
— 謳歌@チョコチケット手売り系パフォーマー (@performerouka) 2018年5月6日
りべさん「そうですか」
ぼく「ペン回し世界大会(国別団体戦)優勝の後輩がいます、それ聞いてどうです?」
りべさん「なにそれw団体戦てw」
ぼく「世間から見たらペン回し国別団体戦優勝もぷよぷよプロも同じくらい面白い肩書きですよ!」
なるほどなあと。
それ相応に注目されているし、期待もされているし、行動次第で失望もされる。
定期的に再認識するために、外部の方と交流をするモチベーションがさらに上がりました。
なんでしょうね。
元々僕はコミュニティに対して自己顕示欲の塊みたいな入り方をして、小細工でコアゲーマー向けにウケを狙った行動を取ることが多かった人なんですね。
替え歌を歌ってネット上にアップロードしたり、大して口が上手くもないのに実況解説をむやみやたらに引き受けたがったり。
ある時期から「いやこれ面白いというより普通に引かれるな」と思って、コアゲーマー向けの創作っぽい活動を少し控えるようになったんですよ。
加齢もあってなのか、客観的に自分を見る能力を得たんでしょう。やっぱり面白くないオタクは無理に面白いことをしない方がいいと学習したわけでして。
そしたらなんだか次第に、落ち着いたせいなのか今度は一般の幅広い方々に興味を持たれることが多くなった気がします。
今は基本自然体で、時折大事だと感じたことはアクセントをつけるように発信をしていくイメージ。
結局無理して面白いことをしない方が人間としては魅力的だったっていうケースですね。
これも、コミュニティ内だけの視点から脱却できた副次的効果なのかもしれません。
いや本当に楽しくて3時間くらいずっとお話してました。
謳歌さん、ありがとうございました。
(デートではないです)