Genesis6で世界に挑む若き天才Zackrayの活躍は、スマブラ超にわかの僕が見ても感動ものだった

りべです。

 


さて皆さん、任天堂屈指のビッグタイトルである『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズはご存知でしょうか。
はい。そうですね。ぷよぷよプロのあめみやたいようTomも大好きなあのスマブラです。
皆さんにとっても馴染みの深いスマブラの、世界大会である“Genesis 6”がつい先日開催され、
弱冠16歳の日本のプレイヤーであるZackrayこと、ザクレイさんがベスト6に入賞したことが一躍時の話題となりました。

 

 

VGBootCamp2のGENESIS 6 | Top8日本語配信 | スマブラDX世界大会をwww.twitch.tvから視聴する

 

 

題名で断っている通り、僕はスマブラについて超絶“にわか”です。


・地面がないところに押し出されるとまず復帰できない
・スマッシュ技の出し方がよくわかっていない
・ガードのボタンはなんとなくわかる
・あめみやたいようがクラウドを持ちキャラにしていることは知ってる
あばだんごさんは以前僕のブログに感想くれたしめっちゃ強くてすごい
うめきさんは一度ウメブラでご挨拶したしめっちゃ強くてすごい
・コミュニティ内に化物級の人材が多すぎる


くらいの認識の人間なのでご了承ください。

 

 

そんなわけなので「試合の内容がどうすごかった!!」なんて話は当然のごとく一切できるわけもなくて、
にわかの分際でなんで感動したり興奮したりしたのよっていう話をしていきます。
スマブラガチ中のガチ勢諸兄は、お目汚しに感じない程度にお付き合いいただければ幸いです。

 

 

目次(6615文字)

 

 

 

 

世界のスマブラを知ったきっかけ


キングオブにわかでありますところのわたくしめが何故に世界のスマブラ競技シーンを知っているかというと、
C4LANでアユハさんが嬉々として教えてくれたからです。やはりこの男。


・Zeroという圧倒的世界王者がいる
・Genesisという世界大会がある
・世界の5強みたいなのがスマブラでも存在して、日本は長いこと勝てていない
・昔、大雪のせいで会場がリアルに崩落した
・Nairoって人、めっちゃざいろに名前似てない?


飯食いながらざっとこんな知識を得ました。

 

補足しておくと、ザクレイさんを知ったのは昨年12月あたりで、きっかけは選手の単独紹介記事だった覚えがあります。
「お~スマブラも若くて最強格のプレイヤーが出てきとるんやなあ」と、その時は何の気なしにTwitterでもフォロー。
当時彼のフォロー、フォロワーはともに5000人台だったんですが、今見てみると……これが世界のヒーローか……

 

twitter.com

 

 

最初の感動


Genesis6の大会自体は平日昼間だったのでハイライトの一部しか見れていません。
だから情報チェックのためにTwitterのTLを眺めていたんですけど、その光景が完全に「ゲームの大会」の影響力を凌駕していて。
スマブラコミュニティの面々はともかく、eスポーツの屋形骨と言えるような方々も、一部のぷよらーでさえ、みんなザクレイさんを応援している。
それは既に一つのムーブメントと化していました。


というかもうTwitterのトレンドに「Genesis」や「ザクレイさん」が入ってるんですよ?一大事ですよ。
僕のTLから見たらもうワールドカップやウィンブルドンとも似たような盛り上がりに感じられまして。
eスポーツって、マジでスポーツになるんだな」という瞬間をまざまざと見せつけられたような心地でした。

 

 

 

背景を知っていたから共感できた


なんで突然そこまでスポーツチックになったの?と問われると、やはり肝は背景と舞台の存在だったのだろうと思います。
「由緒ある世界大会で、歴代最強のプレイヤー達に、日本の16歳の少年がベスト8にただ一人残り奮闘する姿」こそが最高にエモいんですよ。


例えば僕の視点でなぞらえていくと、世界相手にザクレイさんが奮闘している姿を見ているともうそれだけで、
『絶対王者momokenという高い壁に挑む16歳のマッキーくんの姿』が脳裏にチラつくし、
『日本という高い壁に単身渡航して挑む台湾のaclivくんの姿』もダブって見えてくる。


自分の知っている競技シーンが豊かであればあるほど、追体験によって共感して楽しめることに気付いたんですね。
知らないスポーツを心から応援できる人達の気持ちが今まで理解できていなかったんですが、今になってようやくその境地にたどり着けました。
(ああそうか、今までの僕がスポーツを見て楽しめなかったのは、自分自身が頑張った経験がなかったからだったんだな)という理解。

 

 

 

写真のセンスが凄すぎる


座って地に足がつかないほどのあどけなさがまだ残る体躯でありながら、世界のベスト8に独力で登ってきた少年。
そして緊張、興奮、畏怖、全てを織り交ぜたであろう感情の中で闘い、ついには高き壁の前に挫折を味わう。
その瞬間の表情を、一切見せない!!!!

 

 


いやこんなん、どう考えたって見たいし、見せたいはずなのに……。それをあえて写さない。
想像の掻き立てられかたと興味の惹き具合が半端じゃない。悔しいのか?やりきったのか?もはやミロのヴィーナスですよ。感性がマジでやっべえ。


さらに題字は「心配するな、彼はすぐに戻ってくる」。これが、才能を持ち合わせた選手に対する全幅の愛でなくて、一体なんなのか。
大会を作っている人間、演出する人間達のプレイヤーに対するリスペクトがこの一枚だけでありありと伝わってきます。

 

 

 

Frostbiteのトレーラーが心に来る


そしてその場で公開された次の国際イベントであるFrostbiteの紹介ムービーがこちら。

www.youtube.com


ああああ!くっそかっけえ!外側の人達から見たカッコいいPVってこういうことだったのか!


今まで僕の中でずっと前提にあったのは、momoken連戦祭のPVを作ったときに思っていた疑問。それは、(外部の人が見てもこれイイと感じてくれるのかな?)という点。


対外向けの広報としても確かに意識はしていましたが、リリースしてみると僕が思っていた以上に本当に様々な方からリアクションをいただけたんですよ。それをずっと不思議に思っていて。
センスやクオリティの差こそ当然あれども、(なるほどこれで得心がいった!)ってなりましたね。かっけえPVの中に、知ってる人の名前がバァン!って出るの、なんだか嬉しいです。やっぱり。


実際に逆の立場に立つことで、僕のやってることが評価されている理由が、ようやく僕視点でも理解できてくる。勝手に自分が肯定されたような気分でした。
自分の感性で自分の活動に対する答え合わせをしているような感覚です。

 

 

 

選手をメディアによって知ってもらうことが“にわか”感動の鍵


結局のところ、競技内容がよくわからない人間が感じるこれらの感動要素全てにおいて、最初の取っ掛かりは「選手を知っているかどうか」だという部分に行き着きます。
何かを頑張った経験がある人間が、知っている選手に対して自分を重ねる。投影するんですね。
これはスポーツだとより顕著だと思います。競技自体は深く理解できていなくても選手が好きだから応援してるってケース、日常茶飯事ですよね。

 


だから、今回雰囲気のみでも感動できたのはこの二つの紹介記事の影響が大きかったんだろうなと思います。

 

 

 

 


そもそも僕がC4LANでアユハさんからスマブラのシーンについて教えてもらったのも、
「選手の来歴や伝説を聞いてるのってやっぱり面白いよね~」という話が取っ掛かりでした。


どうもスマブラ勢は僕と関わってから急にそういった選手紹介に力を入れ始めたようにも見えるので、もしかすると数ミリくらいは僕の広報活動から良い部分を吸収したのかもしれません。
で、僕自身がその策略にまんまとハマってこういう記事書いてるっていう。逆輸入状態ですよ。

 

 

ちょっと蛇足になるんですけど、僕のぷよらー選手紹介記事にさらに早く目を付けていて、そのエッセンスを吸収していた人間が居まして。
『覇王の慧眼』を見初めて僕にコンタクトを取ってきた、あの男。

 

chomosh.hatenablog.com

 


やっぱりちょもすなんだよね。


いや当時の本人の心境的には(JeSUの手先、バリ許せねえ…)で僕にコンタクト取ってきた可能性もまあまあありますけど、
僕が飲み屋で選手紹介記事を直接褒められたのは紛れもない事実なんで誇大解釈しておきます。


デッキ構築、プレイング解説などのゲーム性を踏まえても、もともとDCGと文字媒体は非常に相性がいい。
さらに『ドラゴンクエストライバルズ』は実力が色濃く反映されるタイトルらしく、上位層の顔ぶれがあまり変わらない。
じゃあやっぱりキャラクター性とか因縁とか含めて出場選手をまとめて紹介して装飾文で増幅したら絶対面白いじゃん、ってことで彼も書いたんでしょうね。
対人ゲームの現場全般に対するアンテナ最頂点層とも言えるであろう彼が、こんなにおいしい要素を見逃すはずはなかったんですよ。

 

 

 

それを見てぷよらー出身のDQRランカーTobyくんが勇者杯・冬の選手紹介もしてたり。

 

各界で相互の活動に影響を受けているような記事が多いので内心嬉しい限りです。
右も左もわからずがむしゃらに「これはどうだ!?」って僕がやたらめっぽう動いていただけのところから、クソ記事も多かっただろうによくみんな掘り出したな~と思います。


だからこそ、今後も周囲の人間の吸収力の高さに怯えながら暮らすことになりそうです。ただ長所に胡坐をかいてだらけてたら僕の居場所なんて一瞬で消えちゃいそう。
他人の優れた部分はどんどん吸収し返していかないとなあ~。

 

 

 

コミュニティの人間の真摯さこそがクリティカルヒットする


なんかこんなエモ記事をちょもす締めにしてしまうのは喧伝隊長みたいでいささか業腹なので、広義っぽさがあるところに着地点を持っていきます。

 

 

Genesisが見てて面白く感じる理由、スポーツに肉薄するほどの存在になってきている理由は、関係者全体の「真摯さ」ゆえなんだろうなと感じました。
競技に対して選手もスタッフも、全ての人間が真摯であればあるほど、格式も、感動も生まれる。


例えば試合が決まる瞬間に実況解説がヘラヘラ関係ない話をしてるとかは、完全に選手を舐めくさっていて全くもってスポーツ感ないじゃないですか。
選手も選手で負けたときに「まあ、また次頑張るんでw」みたいな飄々としたノリだと応援する方だって全然感情移入できないんですよ。
別にそういうのも当然需要あるとは思うのでバラエティーの場でやればいいと思うんですけど、やっぱりどこで線引きするのかはっきりさせる必要があると思うんですよね。

 

 

今回のザクレイさんだって、ずっと出たいと思っていた夢の舞台で自己実現できたからこそ、見ている僕らの心は満たされるわけであって。

 


これが仮に「うわなんか勝てたわw」とか言ってたら、少なくとも僕は(ガキが…舐めてると潰すぞ)としか思いませんもん。
若いうちから言動についても自覚を持ってる上に表舞台で活躍できる人、めっちゃ稀少だし大好きなんですよ。すーぐファンになっちゃう。

 

 

 

あと最近よく思うのは、プレイヤー出身だったりコミュニティの人間がやるゲームイベント、本当に外れがないなっていうことです。
逆に先日のホリエモンカップの一件のように、現場を知らない人間が突然急にeスポーツ屋さんをやろうとするとトラブルになりがちです。
そうなると必然的に、「本当に真摯に取り組んでた?適当になってなかった?そこに“e”をやりたい意志は本当にあったの?」ってところまで疑われてしまう。

 

 

じゃあ実際コミュニティのコアメンバーはどうして真摯だと胸を張って言えるのか。

それは、既に濾過されてきた精鋭の集団だからです。


「無償労働」「オフライン」「長期関与」みたいなとんでもない濾紙を間にババンと挟んだ時点で、真摯にやってねえやつはその過程でふるい落とされてるわけです。
そんな真摯さフィルタリングで濾されて出でた流動的な感情を、よく「」だとか「熱意」という曖昧な言葉で表現してるんですね。
感情を揺り動かすタイプのコンテンツっていうのは、その真摯さにこそ呼びかけているから、他コミュニティを支えてる側の人達に評価されやすいんだなーと考えてます。

 

 

まーでも今後“e”という大枠で物事をやる以上、どこかに妥協点を設けなきゃいけないものだとも思うのですよ。官憲も現場もお互いもう大人なので。
これに関してちょっと文脈は外れちゃうかもしれないんですけど、Genesis6にも出場されてたしょーぐんさんがいいこと言ってるんですね。

 

 

 

 


全ての人間を満足させるものは存在しない。だから、そのために多様なイベントやコンテンツがあればいい。


最近は僕も、(何かを始めるにしてもそれぞれが満足できるものを作ればええんちゃう?)と思うので、各々イベントでやりたいことやコンセプトは都度明確にしてもらいたいと願ってます。
そしてどうしても僕はやっぱり、カッコいいものやイベントが好きだなーって思っちゃいます。皆さんはどうですかね。

 


最高にカッコいいザクレイさん、今後も応援してます。

きっといつか、世界を獲ってくれ。

 

 

 

 

ではまた。