りべです。
プレイヤーネームゆうきこと、栗原悠輝選手。
アジア大会にてeスポーツ競技『ぷよぷよeスポーツ』金メダル獲得、おめでとうございます。
Selfie🤳#愛知名古屋2026
— TEAM JAPAN (@TeamJapan) 2026年9月26日
eスポーツ ぷよぷよ 金メダル🥇を獲得した
ゆうき(栗原悠輝) 選手からメッセージ👋@kryu_puyo@JeSUofficial#TEAMJAPAN#ともに一歩踏み出す勇気を
愛知・名古屋アジア大会はTBS ▶ @TBS_TV_S1 pic.twitter.com/smBDF20c7v
ゆうき選手のYouTube:
弱冠11歳の彼が最年少でのメダリストとなったことにより、今まででは考えられないくらいぷよぷよの競技シーンが一般にフォーカスされているようなので、彼の素晴らしさを紐解く一助としてこれを記そうと思います。
筆者は何者?
20年くらいぷよぷよの対人戦コミュニティを追いかけているおじさんです。
2020年に全国都道府県対抗eスポーツ選手権(国体の文化プログラム)にて優勝したりしてます。
2025年には、有志で最強・全国一位を決めることがコンセプトである「新おいうリーグ」の第2回において、最上位リーグであるS級に出場しています。(こちらの優勝もゆうき選手)
直近では、アジア大会に向けての強化選手枠として各国代表者とスパーリングをしていました。
偉大な先輩たちに感謝!
— 東京ヴェルディeスポーツ (@verdy_esports) 2026年9月25日
🗓️ 9/26(土)朝9時から配信開始
📹 https://t.co/9T60ZtvZec#愛知に届け#ゆうきくん応援#ぷよぷよを未来に繋ぐ https://t.co/4fQXu6hlUt pic.twitter.com/glOd121SCO
では本題に。
1.連鎖力
ぱっと彼のプレイを見てまず最初に目を引くのは、その圧倒的な連鎖力でしょう。
これは彼が敬慕するやまだ選手に並び立つものです。
この切り抜きでは最上位帯の対人戦において17連鎖を4連続で打っていますが、これがどれぐらいすごいことかというと、
2020年代以前であれば対人戦で17連鎖を打つだけでその試合が伝説クラスになるレベルです。
直近の環境になってこそちらほら対人17連鎖を見る機会は増えましたが、それでも出せればほぼ勝ちという火力には違いありません。
フィールドのキャパシティからしても、ほとんどのぷよの消し方を4個消しで構成しなければたどり着くことができず、連鎖の全体像を正確にイメージできなければたどり着けない領域なのです。
最大連鎖力という面に関して、ゆうき選手は現最上位層の数歩先を行っているように思えます。
※やまだ選手は第1回の新おいうリーグにてS級に出場しているトッププレイヤーです。
やまだ選手のYouTube:
2.正確性
「大連鎖を見せたい」と語っていたゆうき選手ですが、本番ではとにかく勝ちに徹しました。
これは彼が尊敬するともくん選手から受け継いだものです。
ベストプレイ集の切り抜きを見てもわかる通り、彼が最大のパフォーマンスを発揮するのは本番が大半です。
ゆうき選手と同じく東京ヴェルディに所属するともくん選手の二つ名は『THE・MACHINE』。機械のような正確無比な判断で、全国大会を四連覇した正真正銘の伝説級プレイヤーです。
そんなともくん選手に憧れ、背を追い続けたゆうき選手は、昨年度ついにその背中に追いつき、僅差で追い越しました。
ゆうき選手がぷよぷよ人生の中で「1番嬉しかった」と語った、2026年2月の「GigaCrysta ぷよぷよグランプリファイナル」で優勝が決まった瞬間
— 取材いいe!!!|eスポーツ取材 (@KijiLife) 2026年9月27日
普段冷静なゆうき選手が無邪気に喜んでいた姿を、取材陣もよく覚えています☺️… https://t.co/3d3tsar5qp pic.twitter.com/paFUt81vQ4
自分らしさの連鎖力を武器にしつつ、機械に喩えられた先輩と同レベルまで本番でのミスを減らし、常に正確性を高め続けてきたのです。
自己表現としてのぷよぷよに固執せず、目先の目標に専心できること。自制心・自律心をすでにこの年齢で確立していることは驚嘆に値します。
ともくん選手のYouTube:
3.探求心
ゆうき選手は奇抜なプレイで観衆を、対戦相手をも驚かせることがあります。
これは彼が敬愛するのらすけ選手から学び取ったものです。
AIみたいなぷよ。それは既存の枠組みにとらわれない新しいぷよという意味です。
ゆうき選手は新おいうリーグS級において、「2手全逃し」というすぐに全消しが取れるパターンをあえて回避する戦術で周囲を驚かせました。
この局面は、ぷよぷよの対人戦の歴史の中で30年以上全消しを取ることがセオリーとされており、誰もが疑わない常識でした。
ゆうき選手はそんな常識とされていることにすらも一石を投じました。ただ荒唐無稽だったり机上の空論としての話ではなく、実際にトップ層との戦いで使用し、勝つパターンを発生させています。
その背景には、ここ数年で最上位層に躍進したのらすけ選手の影響があるように思えます。
彼は高い連鎖技術と対人戦能力を兼ね備えながら、その能力に驕ることなく様々な試合展開に興味を示し続けた、まさに「求道者」というにふさわしいプレイヤーだったのです。
のらすけ選手は、俗に「のらすけスペシャル」と呼ばれることとなった大連鎖の裏で大量同時消しを構える戦術を発案しており、その飽くなき探求心が現環境に大きく影響を与えています。
ゆうき選手のSwitchユーザーネームは『のらすけしんえいたい』。
その心中、探求心へのリスペクトを察するに余りある名前でしょう。
のらすけ選手のX
4.行動力・吸収力
ぷよぷよは経験がかなりの割合を占めるゲームです。
一朝一夕で連鎖が組めるようになるプレイヤーはいません。
対人戦で名を馳せるには、下積みに数年かかるのが当然とされるような現状です。
筆者がゆうき選手に初めて会ったのは、彼が小学1年生で6歳の頃。
都内でのぷよぷよ体験会のゲストとして来場者にぷよぷよのアドバイザーをしていたときでした。
彼は当時からオリジナルの形で8~9連鎖を組めはしたものの、当然そのまま上級者と戦えるほどの実力はまだなく、(これは将来が嘱望されるな…)と密かに期待を寄せていました。
小学2年生になる頃には、各地のオフイベントでゆうき選手を見る機会が増えました。
物凄い勢いで現代の連鎖構築手順を習得しており、その吸収力にただ驚かされました。
そして着々と、と形容するには早すぎるくらいに、実績を積み重ねていきます。
史上最年少メダリスト🥇になったぷよぷよ日本代表ゆうき選手のあまりにも漫画すぎるゆうき伝説まとめです。#ぷよぷよ #アジア大会 #愛知名古屋2026 https://t.co/dr41wY80Ch pic.twitter.com/2BsHm8zWvd
— るた (@arur_ru) 2026年9月26日
彼は、生来より突き詰めたいと思った物事に対しての熱意がすさまじく、物事の要点を捉える力が特に秀でていたのでしょう。
年相応の恥じらいもありながらも、物怖じせず最上位層に対してコミュニケーションを取り続けました。
筆者に対して「師匠になってほしい」と持ち掛けられることもありました。
自発的に行動して、吸収して、他のプレイヤーが何年もかかるようなことを超スピードで履修していきました。
【アジア大会】ぷよぷよ史上最年少優勝の栗原悠輝、1日の練習時間は「1時間くらい」https://t.co/AgeU2qU1zP
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2026年9月26日
ぷよぷよを始めたきっかけは、小学1年のクリスマスに『ぷよぷよテトリス2』を買ってもらったこと。丸1日画面と向き合う訳ではなく「やらない日もある。1日1時間くらい」と明かした。 pic.twitter.com/VT70hpTfWj
目を引く一日の練習時間も、効率良く物事を修めていくことの表れなのでしょう。
ここで一つ言えることは、長年歴史を培ってきたコミュニティ側の支える体制があったとはいえ、ゆうき選手が成長してきたことは本人の相応の努力の賜物であり、「神童」などというキャッチーで耳心地の良い言葉で簡単に片づけていいものではありません。
相応に成長してきたプレイヤーは、然るべき努力を必ずしています。
おわり
本当は当人の人柄など、近くで接してきた中でいろいろ触れたい部分もあるのですが、まだ成長の途上である彼に対して大人の視点でつらつらと評すべきではないと思っています。
一躍国内外から脚光を浴びることとなり、コミュニティの外側へ飛び出していったゆうき選手に対して一番に思うことは、まずは「健やかに成長してほしい」です。
また、今後もゆうき選手のプレイや活躍が見たい!という方には、新おいうリーグの第3回の視聴がおすすめです。
ゆうき選手はS級1位で残留しているので試合での登場が年度末頃になってしまうとは思いますが、今回記事内でも触れたやまだ選手、ともくん選手、のらすけ選手を始め、他の選手達にも様々なヒューマンドラマがあります。
特に、ゆうき選手と同世代かつプロ選手であるきーくん選手は現在マスターリーグを戦っており、果たして同じ階級まで登りつめられるのかというところには注目が集まっています。
新たな絶対王者になりかけているゆうき選手に彼らがどう挑み、時代がどう移り変わっていくのか。それを見届けるのもまた一興、というところでしょうか。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
おまけ
ゆうき選手とのアジア大会に向けての強化練習試合をいくつかアップしていますので、興味のある方はこちらもご覧ください。
ではまた。


