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2018年を振り返って

今日はスペシャルな大晦日なので、記事然としないただの書き殴りをしてもよろしいですか。

スマホで書いてるんでそもそも整形ができないんですが。

 

 

2018年はめっちゃ僕の立ち位置変わったな~って感じの一年でした。

 

 

今年の新年挨拶何書いたっけ…って見返すとALFさんのこと書いてて笑った。

新規プレイヤーが正当に評価される仕組み、目立つべき場を作りたいってことで覇王の慧眼を書きまくってたのが年始でした。

なんかすげーですよね。そのとき別にプロでもなんでもなかったのに。変な責務感じすぎじゃない?

 

 

3月頃にライセンスプロになるかどうかの誘いが来ました。元からJeSU周りの動向は追ってて、自身のプレイヤーとしての成り立ちから受けていいのかそれなりに悩んだんですが、僕の代わりもいないだろうってことで謹んでお受けしました。

今までのプロゲーマーとは全く違う形態かつ、名前だけが一人歩きするだろうということは安易に予測できたので、他タイトルの先人プロゲーマーのイメージを傷つけたくないなということでやたら厳粛な挨拶をした覚えがあります。

 

 

4月から6月にかけては、ゲームやらプロやらの世界はどういうものがあるのか、という勉強のフェーズでした。

発信を元からしていたこともあったにはあったんですが、こういった業界内ではポッと出でしかない僕に興味を持ってコンタクトを取りにきてくれたちょもすさんと謳歌さんの2人はマジで神でした。改めてありがとうございます。

 

 

「プロとしてどうあるべきかーー」

みたいな周囲の目を気にしていた僕は、当時無駄に意識だけが高いプロとして動き回っていた気がします。

それがきっかけとなり6月に、配信を通じて知り合った支援者の方とお会いしました。彼の影響がなければ僕はラスベガスに行くことはありませんでした。

この出会いを通じて、自分1人でできることには限界があること、自分のスペックもそこまで高くないことを改めて悟り、期待されすぎるのもしんどいことを知ります。

 

 

8月。しんどいながらも手助けを得て、ラスベガスに謳歌さんと2人で乗り込みました。謳歌さんがいなかったら僕は多分ダウンタウンで野垂れ死にしてた可能性が高いです。

日本とは全く違うスケールで展開されるゲームの大会は、僕の常識と誇りを破壊しました。今までの僕は、覇王なんてもんじゃなく単なるお山の大将でしかなかった。

でも、そこで僕はしっかりと世界王者のタイトルを2部門分持って帰ってきた。これが爆発的に人の繋がりを得るきっかけになりました。

 

 

そこで痛感した思い…「ぷよぷよはまだまだシーンも人の意識も足りなさすぎる」という内容を帰路で記事にした僕は、外側から大いに称賛され、内側から批難されることになります。

急激に関わる人間が変化したことで、内側からの目線を忘れてしまっていたんだと思います。

独自に活動することで生計を立てている人達と、趣味の範囲内でしか活動する気のない人達の間には、考え方に隔たりがあって当然です。そこをすっ飛ばして書いてしまったのは少し失敗でした。

 

 

いつの間にか蔑ろにしてしまったコミュニティに(スマンかったわ)の気持ちを表明するため、9月以降再度プレイヤーのピックアップに力を注ぐようになりました。

そして、ゲームやesportsで飯を食う人達と接して感じたコミュニティとの意識差から、

 

「ぷよぷよでも生計を立てられる道があるとコミュニティに信じてもらうには、どうすればよいのだろう」

 

ぼんやりとそんな課題を抱くようになります。

これはもうおそらく、僕が一度ブレイクダウンになるしかないんだろうなとは思っています。

 

 

この頃から、但木さん、なぞべーむさんあたりに僕の活動がものすごく評価されるようになります。esportsビジネスに関する知見は僕にとって目からウロコで、彼らからも拡散されることで僕の業界内での知名度が飛躍的に上がっているのを感じました。

ウメブラの見学をきっかけとしてアユハさんとも交流するようになり、スマブラのコミュニティを支えている力溢れる方達にも認知されつつあります。

C4LANでもぼっちを覚悟していたのに、初めてお会いする方からどんどん声をかけられて内心嬉し泣きしてました。本当にありがとうございます。

 

 

12月。第3回おいうリーグも選手と裏方を両方こなしながらつつがなく終了し、コンテンツとして醸成してきた。

そんな中で、2019年にもなってACぷよぷよ通の大イベントPVという爆弾発表を行いました。

今どきになって何故、これに力を注いだのか。

 

 

プロゲーマーってのは人の魅力に帰結するということを実感したからです。

僕が興味のある他タイトルのプロゲーマーも、「この人こんなことやってるんだ、面白そう」がとっかかりになることが非常に多いです。

ぷよぷよは歴史やドラマが十分すぎるほどあるのに、演出が足りなさすぎる。そもそも、長年続けてきた人間達ほど、内心ぷよぷよに諦めを抱いてしまっている。

そういう状況を変えたいなと思ったときに、僕個人で打てる最善の手がこれでした。

 

 

momokenとTomには、凄まじいほどの魅力がある。対戦するだけで2000人の人間を惹き付けられるほどの魅力が。でも彼らは、ぷよぷよに生計を委ねてもいいほどの熱意が今あるのか?と問われたときに、おそらくそうではない。

僕は共に歩んできた彼らの熱意を取り戻すために、外側からでも働きかけたい。

 

 

まあこれは、最後の僕のワガママにすぎないです。

彼らが応えてくれないなら、僕は次世代のための道作りに専念します。

 

僕の好きな言葉にこんなのがあります。

「おのれを棄てろ 大義のためのいしずえとなれ お前は次の世代のために道を作るだけでよい」

タクティクスオウガのプランシー神父の臨終の際のセリフ。

 

当時はクソガキだったんで何言ってるのか全然わかんなかったんですが、今になってようやくわかってきたような気がします。

承認に飢えてて自己顕示欲の塊だった僕が今こうなってるのは本当に皮肉めいてて、なかなかこの世界のシナリオライターやり手じゃん?って気持ちになります。

 

 

僕自身の立ち回りはどうなるのよってところなんですが、来年の仕事の話も既に少しいただいているので、また皆さんに面白い発表ができると思います。期待していてください。

さっきも言った通り周りにやる気の火をつけるのはまず僕がブレイクダウンにならないと始まりようがなさそうので、来年はいっそう活動しないとですね。

 

 

そういえばALFさんもタクティクスオウガ、好きだったなあ。

結局またALFさんの話しちゃったよ。

 

 

じゃあ皆さん良いお年を。

 

 

 

2019年 年始企画 momoken連戦祭PV

 

重大発表と称して、本PVを公開しました。

 

youtu.be

 

以下イベント詳細です。

特に、飛車ちゅうのコメントはぜひ読んでみてください。

 

docs.google.com

 

 

………

 

 

2~3年前くらいだったかなあ。
selvaとふぁんねる邸で飲んでたことがあって、
「ぷよ界のレジェンドって誰だと思う?」みたいな話になって。

 

 

もうあいつは酒癖が悪いので「絶対くまちょむ、ALF、Kamestry、momoken、Tomの5人でしょ!!」って言って聞かなくて。
うんうんそうだねわかるわかるって納得しつつも、なんで僕も腑に落ちるんだろうってちょっと疑問に思ってたんですよね。
当時の僕的には、(別にselvaもそこに入れていいくらい活躍してたじゃん~)って感じてたんですよ。

 

 

そんなぼんやりしたイメージの正体はなんだったのか。

 

 

上記の5人は、初めて行われたACぷよぷよ通S級リーグ出場者の5人。
bookmarkが作った、2011年度ACぷよぷよ通S級リーグのPVに出演していた5人。
このPVは本当に衝撃的で、ぷよぷよで初めて作られた『カッコいい』PVだったんですよね。

 

 

www.nicovideo.jp

 

 

最強を決める戦いの場は、カッコいい。

 

 

 

selvaが出演していたのは、Redbull5G 2014のファイナリスト紹介ムービー。
「愛のために」はその当時界隈内で大きな話題となり、僕も彼を羨んでいた気持ちを覚えています。
このPVはぷよぷよで初めて作られた、その人の人となりを示す『カッコいい』PVだったんですよね。

 

 

※当時のムービーは見つからなかったんでTwitterに残ってたイメージ

※追記

 

w.iさんサンキュー!

 

 

 

何かを背負って戦う姿は、カッコいい。

 

 

 

 

そのとき、ぼんやりとしたイメージの正体に気付いたんですよ。
『カッコいい』ものへの憧れの積み重ねが、いつしかレジェンドと呼ばれる存在になるんだなと。
なんだかんだいって僕自身も、『カッコいい』存在が好きで、ぷよぷよを続けてきたんだなと。

 

 

金のためじゃない。
人のためじゃない。
いつだって俺達は
自分が納得するために
闘ってきた。

 

 

これは全てのオールドコアゲーマーに対する僕からの叫びです。

 

全力を尽くして、いつでも自分が納得できるように闘ってきた。
自分が最強と呼ばれるほどの『カッコいい』存在になりたいから、ぷよぷよを続けてきた。
でも、それらを『カッコいい』と思う気持ちは、一体どこからきたものなのか?

 

 

それを与えてくれたのはーーー

 

 

舞台を作ってくれた人達でした。
動画を作ってくれた人達でした。
それらを広めてくれた人達でした。
ゲームや選手が好きで好きで仕方ない人達でした。

 

 

 

たとえ「たかがゲーム」と周囲に小馬鹿にされながらも、それでも全力でカッコつけてくれる、大人達でした。

 

 

 

 

 

飛車ちゅうからmomoken連戦祭の企画を聞いたとき、いやいやこれはぷよぷよ続けてきた人達にとってはもう大事だなと思って。
ここ10年で起こったことを知ってて、選手のことを深く知ってて、なおかつカッコよく演出できる人いねえかな~って気持ちになったんですね。

 

 

え、よく考えたらそれって俺じゃね?

ぴぽにあだって自分でPV作ってたんだから、そんなん俺も頑張らないとダメじゃん。

よ~~~し!

 

 

最強のプレイヤーと、それに挑む者達は、カッコいい。

 

 

ということを伝えたくて、このPVを作りました。

最後に、皆さんに最高にワクワクしてもらいたい。

 

 

 

 

そしてmomoken。

このPV公開前日に自分の史上最強を持ってくるのは最高すぎるよ。

 

youtu.be

 

俺PVのこと別に何も伝えてなかったのに。やっぱお前がいないと始まんないわ。すげーよほんと。

 

 

 

あ、あとTom。

やっぱり俺はこれが見たくて心残りだったよ。

 

f:id:livedesu:20181227050415p:plain

 

2016年の統一王座戦、俺が唯一「現地観戦しに行こう」と思えたのはmomokenとお前の試合だけだったよ。

お前にとっても特別だったんだろ?

Redbull5G 2016の一問一答で、momokenのことを「僕のヒーロー」と語るお前に俺はグッと来たよ。

 

 

まあ、生きてりゃそのうちまたやる機会もあるだろ。

俺達が死ぬほど楽しかった10年も、今となっちゃ一瞬だったからな。

 

 

 

 

これが僕のACぷよ通人生10年の全てです。

よろしくお願いします。

 

 

 

………

 

 

 

いや、飛車ちゅうが「自分のACぷよぷよ通における最後のイベント」とか言うからなんか湿っぽくなったけど、あんたまだまだこき使うからな?

 

 

これからは「ぷよぷよeスポーツ」だぜ?

ついに国体採用タイトルにもなったってのに。

puyo.sega.jp

 

暇なんてしてられるかよ。

これからだ。

 

 

「ゲームのコミュニティ」誕生秘話~『桃園の誓い』こと北海道ぷよぷよ通対戦会編

 

 

りべです。

 

 

 

なぞべーむさんに僕のインタビュー記事を書いていただきました。ありがとうございます。

t.co

 


要約すると、
・大抵のことはJeSUというよりセガとやり取りしてるんで僕らもJeSUのことはよくわかんないよ
・少なくともセガの大会運営担当チームは僕らに対して現状めちゃくちゃよくしていただいてるよ、いつもありがとう
・それでも全体をみると足りないなと思う部分がまだまだあるし、明確に伝えないといけないと思ってるよ
みたいな感じ。

 

 

 

なぞべさんからすると、「トップダウンでちぐはぐなことあんまするなよ~」って伝えたそうな意志を感じるのですが、
純粋なプレイヤーからすれば正直始まりがトップダウンでもハングアップでもシャットダウンでもなんでもいいんですよね。
彼が書いているのはビジネス層向けなのでこればっかりは仕方がない。いや本当は関心を寄せるべきなんですが、ゲーマー達全然こういうのに興味ないので。

「オタクは文を読まない」。ちょもすさんの至言です。

 

 

対して僕が書くのはどっちかというとユーザー層向けの記事であって、基本はプレイヤーやコミュニティを知ってくれ~って感じです。
とにかく現状の課題として伝えたいことは、コミュニティとメーカー間でそれぞれの視点からの考え方の擦り合わせがまだまだ必要だなというあたりでしょうか。


僕がインタビューで様々なことを思うに至った背景も掘り下げ不足かなと思うので、一つ実例を追いながら解きほぐしていきたいと思います。
あくまで僕が見てきた一事例なので、親コミュニティなタイプの企業とかはこういうところから必要なエッセンスを吸い上げていってください。

 

 

 

そう。そこは雪国。僕が生まれ育った街、札幌。
歴史は13年程前に遡る――

 

 

目次(6412文字)

  • 一度滅んでいた王朝があった
  • 桃園の誓い
  • 本当にすごい存在とは何か
  • 桃園再び
  • コミュニティが誕生するかどうかは、まずいいゲームありき

 

 

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