ぷよぷよの技術に関する話です。
とりあえず単刀直入に。
・静的凝視……相手のフィールドを瞬間的に切り取って記憶し、認識材料とする凝視。
・動的凝視……相手のフィールドの動きを実際に確認しながら、認識材料とする凝視。
単純に考えると、
普段自陣を組みながら相手をチラ見してなんとなく連鎖形を把握しているのが静的凝視(イメージはスクショ)、
相手のフィールドに動きがあった時に手を止めて連鎖数や狙いを予想するのが動的凝視(イメージはビデオ)。
大まかにメリット・デメリットを挙げると、
・静的凝視
→メリット:短時間で済む、頻度と思考回転数を上げることによって動的凝視に近い精度を得られる
→デメリット:脳にスタック領域を必要とするので情報整理のための負荷が大きい、認識ミスが起きやすい
・動的凝視
→メリット:確実に相手の動きを把握できる。相手が次取る手の狙いや、戦術傾向を掴むなど、発展の要素が強い
→デメリット:手を止めなければまず確認できない。対峙中は特に手数損を招いたり、自陣が疎かになったりする。また、相手にも凝視していることがバレる
さて、概念を整理したところでこれがわかってどうなるのか。
ここで振り返ってもらいたいのは、自身のプレイスタイルとその時々の凝視の質は合致してますか?という部分。
例えば僕の場合。
主に使っているのが変化系(状況問わず手の変化性を保持するスタイル)だったり、
強化系(とにかくでかい本線を組んで打てば勝てるスタイル)や
放出系(マルチ催促や本体追い打ちなどでリソース有利を取ってゴリ押すスタイル)を混ぜたりするのですが、
基本的に先手を取るパターンが多いです。
なので僕は気を抜いてる時の対戦の自由時間(互いに連鎖していない状況)はほとんど静的凝視しかしていません。
これはなぜかというと、動的凝視がとにかく時間を食うからです。
先手を取り、時間有利を取り、判断時間を削り、ミスを誘い、リソース有利に持ち込み…という流れの中に、動的凝視を挟むタイミングがなかなかありません。(自分の連鎖中を除く)
ですが、俗に上手い人と呼ばれるタイプの人たちは必ずと言っていいほど自由時間に動的凝視を挟んできます。
これは、”対応を中心に据える戦い方”のような後手に回るスタイルと、動的凝視の特徴が一致しているからです。
ただしこの考え方は、静的凝視を重ねる中で「自陣が相手の攻撃を受けきれる状況」という判断をどこかに挟まなければいけないので、どうしても難易度は高いです。
ここらへんの考え方を、文章化はしていなくとも上級者の大半は感覚で持っています。
と同時に、思考の読み合い、裏取りをする余地が生まれます。
特に圧倒的にプレイ傾向が際立っているプレイヤーの場合、
「momokenが今、動的凝視しているから攻めても刺さらない」
「Tomが静的凝視だけで先手取ってきたからこちらの詰み筋を読まれた」
みたいな先入観で判断してしまいがちですが、
自陣がやばい状況なのをイメージでごまかしているパターンというのも思ったよりか結構あります。
ここで挙げた動きや特徴だけで判断せず、きちんと場況で判断しましょう。
まとめ
・攻めは静的凝視で素早く押し切る!
・守りは動的凝視でミスなく確実に!
・動きの先入観に捉われすぎない!
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何が言いたいかっていうと、最近将棋を勉強しているんですよ。
近々だと受けの考え方がなんとなくわかってきたところで、
「自玉が絶対詰まない状況で必至かければ勝ち」とか、
「劣勢になったら難局化させて紛れを狙う」とか、
あーこれぷよぷよに似てるなあみたいな再発見がところどころあって、面白さを感じてます。
ぷよぷよは、将棋に似てたり、麻雀に似てたり、カードゲームに似てたり、相変わらずよくわからないゲームです。
おしまい。