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『内外の境界』を限りなく薄くした、広ぷよフェスタという最高のイベント

その発端は突然でした。
ぢお「広島でビッグアームさんに協賛してもらってガチ設備環境の大会やるぞ!」
りべ「は?神かよ 行くわ」

 

 

コミュニティが企業と協賛して行う大会は僕の記憶だと仙台のセルバ杯以来です。
何が面白かったかはぷよキャンの皆さんの記事にありありと書かれていますのでそちらをご参照ください。
気付いたこと、意識してたこととか、なんで真っ先に参加表明したかとかを書いていきます。

 

 

目次(4946文字)

 

 

大会進行について


協賛大会ではあったものの、設営は動けるやつが手伝う、リーグ成績は集計できるやつがする、コミュニティ大会らしい精神をベースとしていました。
長年の経験により大半の参加者はお客様精神じゃないというのがぷよぷよコミュニティのめちゃくちゃ強いところなので、どんどん活かしてスムーズな運営をして全然OKだと思います。
正直な話公式大会も、その場限りのイベントスタッフより参加者の方がリーグの試合進行がスムーズで上手いなんてざらなんですよね。
何事も日頃からやってるやつらが最強です。

 

そんなコンセプトなので、この大規模でありながら完全スタッフサイドの人間は2~3名程度なんですよ。
特に協賛側代表で施設の管理者でもあるビッグアームの堀さん、お昼はハングリーモンスターにて焼肉のご相伴にあずかりありがとうございました。

 

 

 

 


堀さん、開口一番に「りべさんのお噂はかねがね聞いております!もうセガの方からものすごく褒められてるのを伺ってます」って言ってくれて。
あーもうこの時点ですき。間接的に褒められてたことを伝える人は“デキる”人だし、イベント後直接的にも僕の喋りを褒めてくれて終始気持ち良く参加できました。
彼は立場上そうといえばそうなんですけど、二次会後も朝まで一生動き回ってた気がしますし本イベントの本当の功労者です。お疲れ様でした。

 

 

 

喋りについて


主催のぢおさんの性格と事前相談から、イベントが持っていきたい方向性みたいなのは何となく理解していました。

 

 


「基本はアットホームかつ、パブリックな方面にも配慮」だろうなと。さくせん:たのしくやろうぜ。
ぢおの弁が立つのは元から知ってましたけど、他にデカい舞台で喋り慣れてる人おらんやろうな~ってところも折りこみ済でした。
というわけで、ぢおからの目配せを受けながら、比較的オールマイティに喋る位置付けに来ることに。

 

 maraさんもご足労頂きありがとうございました。

 

 

・解説
ここ最近になって解説の難しさを実感している最中なんですが、盤面から何かを捻り出すのはもう慣れちゃいましたね。
とりあえずぢお実況に喋らせておいて、「どうですか?」って聞かれたら説明するお仕事。選手のプレイスタイルにフォーカスして、起こった出来事の狙いを簡潔に。
選手にも聞こえているので先の狙い筋については喋らない。好プレイが出たときは嬉々として喋る。大体そんな感じです。
今回のような非プレイヤーも多いイベントのときは、例えの簡略化と情報鮮度の高さが第一です。少し前の状況なんてみんな覚えてません。

 

・実況
まだまだ不慣れな解説に対して話を振るの、思った以上に難しい!基本起こっていることを追って喋りながら、喋りやすそうなところでバトンを渡すムーブです。
振った後は解説と会話をする形式が安定します。言葉に詰まっているようなら、意を汲みとって代弁する。これはTom実況的手法です。
「どうですか?」という曖昧な振りは、不慣れだと答えづらさNo.1だからあんまやっちゃいかんなと思いながらも喋ってると解説側の思考がトレースできなくて振ってしまうし、
かといって変に具体的に振ってしまうと、単純に言葉が出てこなくて困ってしまうパターンも有り得るしで、実況を生業にしてる人やっぱすげーなと再確認しました。
一回ネタ気味でりべ実況、くじら解説をやったんですが、くじらさんはあたふたしがちな実況よりネタを挟める解説の方がイキイキしてて良かったですね。

 

・MC
ぢおMCの安定感が素晴らしいのであんまり出る幕はなかったですが、彼が離れてる時のサブMC的な感じで。
ご当地寄りのユーモアをまじえながら、失礼になりすぎないように随所茶々を入れたりって意識でやってました。
イベント全体の空気や目指すところがわからないとここが一番やりづらいんですよね。飛車ぷよは未だによくわからない。僕はこれくらいテンションあげあげの方がやりやすい。

 

・その他
なんか慣れすぎてふんぞり返ってたせいで最初のプロ挨拶のグダグダ感がひどかった。すんません。何も考えてませんでした。
あとプロ内だと、やっぱりぴぽにあ解説が見えてるライン多いし合わせて喋ってて圧倒的に楽だわと感じました。あいつ日本語は下手なのに解説は上手いんだよなあ。

優勝はよしけん。おめでとう。よしけんの写真も撮ったんだけどあげてほしくなさそうだったのでとっておきの秘蔵画像にしときます。

 

 

夜から始まる本領の時間


これが楽しみで来た、って人もかなり多いであろうオールナイトパーティーの始まり。
会場で飯と酒が嗜めるのもさることながら、二次会始めの自己紹介、普通に面白かったですね。
スプラトゥーンとスマブラと麻雀をやりに来た人達、めっちゃ多いやないか…ぷよぷよとは一体なんだったのか……

 

 

 

そんな中僕は堀さんの策略で、くっそ濃いメガハイボールを持ってこられてぐでんぐでんになってました。
二次会から喋りのスイッチを切り替えてたのもありますが、その影響で壇上エキシビションではぢおと共にまあまあひどい毒入り実況解説をお聞かせいたしました。


ここらへんは本来のコミュニティの楽しさというか、ぢおさんの空気作りの上手さが光ってたんですよね。彼が主催じゃないと間違いなくこうはならない。
いい具合に毒の責任の所在が分散したというかなんというか、お祭り男二人いてようやくできるフィールドみたいなものが形成されていたのでしょう。

 

 

その後各々が思い思いのゲームをする中、壇上ではぢおのカラオケLIVEの始まり。

 

瀬田凪くんはSeraくんに17-20で負けてライセンスを剥奪されていました。

その後僕にも16-20で負けてライセンスの残機が-1になっていました。

誰か彼にライセンスを分けてあげてください。

やっぱり緊張でガチガチになっている瀬田凪プロより、僕との対戦中みたいに「ライセンスぅぅーーー!!」と発作のように叫びながら楽しそうにぷよぷよをする普段の瀬田凪プロを僕は壇上で見たい。

その姿がまた見れるのは、前回記事でも彼の来歴を書いた通りほんのちょっとエモかったです。

 

 

………

 


誰もが眠らない夜を過ごしながら、僕はある既視感のようなものを感じていました。
(これは、昔の京大祭の進化版であり、コミュニティ内のC4LANだ。そうか、ぷよぷよ版LANパーティーだ。)

 

 

 

僕がこのお祭りムードを立てることに全振りできたのは、楽しかった京大祭を、威容だったC4LANを経験していたからというのが大きかったように思えます。
ジャンルの壁なんて関係ない。ゲーマー知ってりゃみな友達。盛り上がろうぜという気風。これはまさしく、僕がぷよぷよコミュニティに求めていた新しい風でした。


ぢおが企業協賛でイベントをやると聞いたとき、真っ先に感じたのはこの風の予感。彼の意志がひしひしと伝わってきたから、見返りなんて関係なしに僕は秒で参加しようと思いました。
内輪だけじゃなくて、外にもコミュニティの楽しさを最大限伝える。この日において、内外の境界は破られていたのです。


その日、広島の風は、確かに吹いていました。

 

 

あとはそうだね、個人的に吹きそうだと思ってるのは札幌の風と、仙台の風かな。吹くようであれば、おそらく全然異常無償労働しに行きますよ。僕は。
ずっと地域コミュニティ引っ張ってきてくれてありがとうしかねえよな。同じぢお世代、88年世代の仲だろう?

 

 

一抹の心配


とは言ったものの、ぶっちゃけお金の話です。
ビッグアームさん、そんな超安価でイベントホール一日貸切して大丈夫…?
ぢおさん、いくら超安価とはいえ会場費どこから出てる…?懐……?
プロゲーマー、毎度交通費自己負担のタダ働きはさすがにしんどいぞ…?

 

天岩戸考でもあるようにオフラインイベントはみんな「楽しいから行く」でしかないので、その初動はとてつもなく重要になってきます。
だからこそ、ぢおさんの顔に免じていち早く参加表明して集客にも貢献したいというのは僕として自然な考えでしたし、これが『義』だぜ!ってつもりで動いていました。
しかしたくさんサービスしていただいたと言えど交通費だけで前回公式大会の賞金のほとんどが吹っ飛んでいるので、毎度これだとさすがにバカになりません。
僕とかぴぽにあはおいうリーグの賞金でもわかるように金銭感覚が狂ってるので今後も行きたいときは行くでしょうが、むしろ現状でも運営側の方が心配です。

 

 

さて、僕はぷよぷよにおいて「既存文化を変える、新規文化を作る」ことが一番の仕事だと思っていて、単発イベントでは文化は作られていかないと思っています。
主催側の負担になりすぎず、できれば長続きするイベントを開催して欲しい。そういう意味で、各所イベントの負担を肩代わりする役をやってたりします。タダで働いたりお金出したり。
ここらへんは飛車ちゅうとも同意見で、飛車ぷよもできるだけ一人の負担を分散するシステム上で運営しています。スタッフはどうしても無償労働にはなってしまいますが。

 

負担が±0ならまだしも、マイナスはヤバいです。続きません。これだけいいイベントならば無理はしてほしくないですし、主催にもビッグアームさんにもリターンがあってほしい。
主催が「ぷよキャンで記事を書くまでが広ぷよフェスタ」って言ってみんな素直に記事を書きたくなるレベルの顧客満足度ですよ?他に前例がない。文化になってくれ。
次回は生放送環境を整えようと言ってましたが、そうなると専属のスタッフ数人増員しないといけないっすよ。配信担当のキャスターも必要だし。
負担軽減のためのアイデア等は関東圏イベンターと全然共有できるので、自立してお金も回るようなイベントになってくれると大分安心できるなといったところです。

 

 

さあ、そんなぢおさんの人徳は、どこまでコミュニティイベントを拡充するに至るでしょうか。俄然楽しくなって来たじゃないですか。


こんなもんで僕の広ぷよフェスタは終わりで良いでしょうか。

 

 

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写真:僕とぢお

 

こんな写真撮られた覚えないんだけど………

 

 

 

それではまた。